将来医師となった目線で医学部受験生が学ぶ生物多様性
将来医師となった目線で、現代医療問題や環境問題を考察できる医学部受験生を育成するため、医学部受験専門予備校のメディカルアークでは、『医学部受験医学教育コーチング』授業で、UNDB-J普及啓発ツール、『Iki・Tomo』や講師作成教材を用い、生物多様性の考え方についての環境教育のディスカッションを行っています。
「生物多様性」の考え方が、なぜ地球上に必要であるのか、「命をつなぐ」・「環境」・「生命倫理」・「医療倫理」というキーワードで、グループディスカッションを実施。
生徒の感想では
・環境問題を考えるよい機会となった。
・医師として環境問題を考える必要もあると思った。
・環境や多様性について考え、自ら発表できたことはすごくよかった。
・資料が読みやすくわかりやすかった。
・他の資料も読んでみたい。
などの声が寄せられています。
コーチングを担当する青井由希子さんの授業では「多様性とは、他を排除することではなく、共生の中から共に学びわかりあうこと、そのことを未来に羽ばたく医師となる皆さんにはわかっていただきたい。そして、日本だけでなく広く世界を目指して医療・医学への貢献を図るべく、今、真剣に学んでほしい」と、医師を目指す若者たちに語りかけ、強い志と新たな視点を得られる学びの機会創出に力を入れています。
2015年度は神戸の新校舎でも生物多様性の考え方についての環境教育のディスカッションをコーチング授業に取り入れていく計画とのこと。
将来の医師となる若者たちが生物多様性の考え方について学び、生命倫理や命のつながりについて深く考察を深める授業が注目されています。
医学部受験専門予備校メディカルアーク
医学部受験医学教育コーチング
青井 由希子さん
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
-
目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。