今、考えよう、森里川海を豊かに保ち、恵みを引き出すための新たな仕組み【シンポジウム】
森・里・川・海といった、自然環境が提供してくれる自然の恵みは、私たちの暮らしを支える大きな基盤です。しかし近年、気候変動、過剰開発、人口減少、過疎化などの様々な原因で、日本の自然環境は荒廃し、人々の暮らしにも影響を与え始めています。
森・里・川・海の恵みを将来にわたって享受し、安全で豊かな国づくりを行うため、環境省では「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトチームを立ち上げ、地方公共団体、有識者、先進的な取り組みを行っている方々との対話や議論を行っています。
どのように森里川海を管理し、地方創生の実現につなげていくか、国民運動として自然環境の維持・回復に取り組む「つなげよう、支えよう森里川海」の考え方や、これまでの議論を踏まえたとりまとめ案の発表と意見交換を行う公開シンポジウムが、5月30日に東京・青山の国連大学にて開催されます。
どなた様もご参加いただけます。下記シンポジウム事務局へお申し込みください。
【国際生物多様性の日シンポジウム】
「つなげよう、支えよう森里川海」公開シンポジウム
■日時:2015年5月30日(土)13:30~16:30
■会場:国連大学 ウ・タント国際会議場( 東京都渋谷区神宮前 5-53-70)
■主催:環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
■協力:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
■定員:300名程度(応募者多数の場合は先着順)
■参加費:無料
■テーマ:森里川海を豊かに保ち、恵みを引き出すための新たな仕組みを考える
-「国と地方」、「都市と地方」、「行政、NPO、企業、市民」の役割について考え、それぞれの取組をつなぎ、広げていくための新たな仕組みを考える。
■プログラム
【基調講演】
「環境・生命文明社会の創造 -自然と共に生きる-(仮)」
-武内和彦 国連大学上級副学長
【つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトとりまとめの紹介】
-(アドバイザー)涌井史郎 東京都市大学教授・UNDB-J委員長代理
【地域の取組事例の紹介】
【パネルディスカッション】
テーマ:森里川海を豊かに保ち、恵みを引き出す社会への変革(仮)~日本人の自然観を取り戻す~
コーディネーター:涌井史郎氏
パネリスト:高木 美保氏(タレント、芸農人)、中村 文明氏(多摩川源流研究所 所長)、井上 恭介氏(NHK報道局チーフ・プロデューサー、「里山資本主義」著者)、中井 徳太郎(環境省大臣官房審議官)
■参加申し込み:5月24日(日)〆切 (必着)
●E-mailによる申込
シンポジウム事務局:(株)ネクストアイ
E-mail(morisatokawaumi@next-eye.co.jp)に下記の必要事項を明記し、送信して下さい。
<必要事項>
メール件名:つなげよう、支えよう森里川海プロジェクトシンポジウム参加希望
本 文:①氏名、②勤務先・所属等、③電話番号
●FAXによる申込
上記「本文」①~③を記載の上、FAX(03-6893-7233)送信して下さい。
※シンポジウムについて詳細は・・・
http://www.env.go.jp/press/100929.html
※「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトについて詳しくは・・・
http://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。