特Aランキングを毎年受賞。生きものを育む農法で栽培される佐渡のお米「朱鷺(トキ)と暮らす郷(サト)」
佐渡コシヒカリは、日本穀物検定協会の食味ランキングで毎年「特A」評価を得るほどの名産品。しっかりとした食感と噛みしめるほど口の中に広がる甘みが自慢のお米ですが、その佐渡産のコシヒカリの中でも「生きものを育む農法」で栽培され、豊かな生態系を創造することに貢献するお米があります。それが「朱鷺と暮らす郷」です。
「生きものを育む農法」とは、農薬や化学肥料を削減するだけでなく、水田とその周囲に生きもののための生息環境を作り出す農法です。具体的には、水田内に深みを設置し水辺を確保するとともに、水田魚道、ビオトープを設置したり、11月から2月まで水田を湿地状態として管理し、年間を通じて魚・昆虫などの動物や水辺の植物をはぐくみます。それらを餌にするサギやトキなどの鳥類にも暮らしやすい環境となり、豊かな生態系をつくりだすことができるのです。

「朱鷺と暮らす郷」認証マーク。売上の一部は「佐渡市トキ保護募金」に寄付される。
・「朱鷺と暮らす郷」米が購入できる全国のお米屋さんはこちらから
http://www.toki-mai.jp/
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新潟県特別栽培農産物認証制度とは、新潟県が化学農薬・化学肥料を地域の基準から5割削減して栽培した農産物の栽培方法等を確認し認証する「新潟県の安全・安心ブランド」です。生産者の栽培履歴は県特別栽培農産物認証制度で確認できます。
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「減減栽培」とは、「減農薬減化学肥料」の略です。たとえば「8割減減栽培」は、農薬と化学肥料をその地域の基準に対してそれぞれ8割削減した栽培方法を意味します。
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。