農薬を使わない「生きもの元気米」、除去した外来植物を堆肥に利用「すずめ野菜」
ミツバチの大量死の原因とも言われ、生態系への悪影響が懸念されているネオニコチノイド系農薬。すでにEUでは規制が始まっていますが、日本ではいまだに大量に使用されています。
石川県の河北潟地域で、環境保全と地域発展のための活動をしているNPO法人河北潟研究所は、地域の農家の協力を得て、田んぼの生きものが元気に暮らせるようネオニコチノイド系農薬を使わず、また畔の除草剤も使わずにつくる「生きもの元気米」を販売。また、河北潟周辺で異常繁殖して問題となっているイネ科の外来植物チクゴスズメノヒエを除去し、それを堆肥として利用して農薬を使わずに栽培し、環境保全対策につながる「すずめ野菜」も販売しています。
NPO法人河北潟研究所の「生きもの元気米」の購入は>>>こちら から
「すずめ野菜」の購入は>>>こちら から
~関連するUNDB-J認定連携事業~
生きもの賑やか河北潟プロジェクト(田んぼ10年プロジェクト)
このプロジェクトは、水田等に生育・生息する動植物の危機についてまとめた「河北潟レッドデーダブック」の普及、協働による米づくりの推進と生物多様性認証による無農薬・減農薬生場の拡大、生物多様性認証、市民と農家の協働による外来植物の除去に取り組むものです。
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。