濃醇で酒本来の野性的な味……地域の自然の力を活かした昔ながらの酒造りから生まれた「自然酒」。

左:寺田本家の自然酒「五人娘」。右:江戸時代に始まった製法「生酛」の酛摺り作業の様子。
地元の無農薬米、天然水、そして、自然由来の菌を使い、昔ながらの酒造りを行う酒蔵・寺田本家。
「体に良い本物の酒をつくりたい」。先代当主が大病を患ったことをきっかけに、従来のアルコール添加酒や短期間でつくる酒づくりから、微生物の力を活かした昔ながらの酒づくりにきりかえました。
発酵に必要な麹菌は自家田で採取した稲麹から自家栽培し、乳酸菌や酵母菌も伝統的な生酛仕込みによって蔵付きの乳酸菌・酵母菌を自然に取り込んでいます。
そして原料となる酒米は農薬・化学肥料を使わないというだけでなく、寺田本家のある千葉の固有種「中生神力」や「千葉錦」という酒米を使用。仕込に使う水も地元を流れる利根川の伏流水である井戸水。
地域の生態系の中ではぐくまれた菌、米、水だからそれぞれの相性もよく、地域の天候もこれらを使った酒造りに適しているのです。
寺田本家の酒造りは、まさに地域の生物多様性=自然のめぐみを理解しているからこそできる方法です。
この冬は、酸味が効いて濃醇な、日本酒本来が持つ味とコクを楽しめる「自然酒」を味わってみてはいかがでしょうか。
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愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。