企業と環境問題の関係を学び、仕事に活かすeco検定。
私たちの生活は自然の恵みを利用していますが、企業活動もまた自然の恵みがなければ成り立たないものばかりです。地球上の生物多様性の劣化が進む今、企業も生物多様性を守る主体となることが求められ、実際にCSRだけでなく本業でも環生物多様性保全に貢献する取り組みを進める企業が増えています。
東京商工会議所が実施している「eco検定」(環境社会検定試験)は、東京など全国240ヵ所の主要都市で実施されています。地球環境に関する幅広い知識の習得を目指し、「生物多様性の保全」や環境と経済を両立させた「持続可能な社会づくり」への取組みについて、それぞれの地域で推進していく人材を育成する事業活動を展開しています。
特に、eco検定の合格者を「ecoピープル」、複数名が組んで活動する場合は「ecoユニット」と名付け、生物多様性をはじめ、環境問題に関する普及啓発への自主的な取組みを、商工会議所が支援しています。優良な活動には、毎年、表彰もあります。
eco検定の詳細は >>>こちら から
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。