自然保護の研究や市民活動への第29期プロ・ナトゥーラ・ファンド助成応募開始!
日本や海外の自然保護のための、フィールドワークに基づいた基礎的な研究や、地域に根ざした自然保護グループの活動、成果の公開に対して助成を行う、プロ・ナトゥーラ・ファンド助成。
公益財団法人自然保護助成基金による、自然保護のための研究や市民活動に対しての助成プログラムとして1990年に誕生し、2018年5月28日より第29期の応募受付が始まりました。
第29期の特定テーマは「サンゴ礁保全をめぐる地域課題に関する調査・研究およびアウトリーチ活動」」です。
- 助成の趣旨
プロ・ナトゥーラ・ファンド助成では,日本や海外の自然保護のための,フィールドワークに基づいた基礎的な研究や,地域に根ざした自然保護活動,自然保護に関する書籍の出版,そして当財団が年度ごとに定める特定のテーマに取り組むプロジェクトに対して助成を行います.
- 助成対象カテゴリー
当助成は,以下の5つのカテゴリーで募集を行います.
- 国内研究助成・・・日本国内における自然保護のための調査・研究
- 国内活動助成・・・日本国内における自然保護のための普及・啓発活動
地域NPO活動枠・・・日本国内の地域のNPOによる自然保護活動
- 海外助成・・・海外の地域における自然保護のための調査・研究および普及・啓発活動
- 出版助成・・・自然保護に関連する書籍の発行
- 特定テーマ助成・・・第29期のテーマ「サンゴ礁保全をめぐる地域課題に関する調査・研究およびアウトリーチ活動」
- 応募資格
A,B,C,E:自然保護のための調査・研究や活動を進める能力のあるグループ.
D:自然保護のための調査・研究や活動を広める能力のあるグループまたは個人.
- 助成金額と期間
A,B,D:上限100万円/1年間.
Bの地域NPO活動枠:上限50万円/1年間.
C:上限150万円/1年間.
E:上限100万円/1年間,最大2年間.
いずれのカテゴリーでも,内容に応じて申請金額から減額して採択する場合があります.
- 助成期間
2018年10月から2019年9月末まで.(Eのみ,2020年9月まで可)
- 応募方法
下記URLより募集要項、申請書をダウンロードの上、期日までに申請書をメールまたは郵送でご提出ください。
http://www.pronaturajapan.com/foundation/pronaturafund/29pnfbosyu
応募締め切りは2018年7月13日(金)正午です。
生物多様性保全活動、自然保護活動への助成をお探しの方、ぜひふるってご応募ください。
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。