2020年8月中旬から公開「白いお尻を捕まえろ! セイヨウオオマルハナバチから考える生物多様性」
「外来種セイヨウオオマルハナバチの駆除活動」を軸に、外来種問題の普及啓発を!
当初の調査を兼ねた駆除活動から、2008年 北海道と共催開始、2014年 HoBiCC、北海道セイヨウオオマルハナバチ対策推進協議会とも共催が始まり、北海道の外来種問題を模索する機会としてきました。えこりん村周辺で実施した駆除会だけでも、参加者累計は400名以上、駆除数1100頭以上(内女王バチ880頭以上)。
1女王バチから次世代女王が60~180頭産まれる研究から試算すると、活動時期を絞ったことで効率良く5~14万頭分の駆除圧力をかけ、在来種の活動域を保全してきたとも考えられます。産官学連携により継続してきた好事例と言えます。
イベント名 | 白いお尻を捕まえろ! セイヨウオオマルハナバチから考える生物多様性 | ||||||||||||
主催 | (株)アレフ、北海道、北海道セイヨウオオマルハナバチ対策推進協議会(前出2組織以外の構成員:公益財団法人北海道環境財団、札幌市、石狩市、黒松内町、HoBiCC(北海道生物多様性保全活動連携支援センター)) | ||||||||||||
日時 | 8月中旬から公開 | ||||||||||||
場所 | 都道府県 | 北海道 | 会場 | 北海道恵庭市「えこりん村」 | |||||||||
目的 | 農業や人の生活と関係するセイヨウオオマルハナバチを題材に外来種問題や生物多様性について普及啓発 | ||||||||||||
イベント概要 | |||||||||||||
ハンバーグレストランびっくりドンキーを運営する株式会社アレフが、2003年主催した北海道・ニュージーランド生物多様性シンポジウムの講演により、レストランの提供食材と生物多様性の関係を探り始めたことがきっかけに、2005年から外来種問題の普及啓発のため毎春継続している「外来種セイヨウオオマルハナバチの駆除活動」を軸とした取組みです。 例年は一般参加者とともに5月第3土曜日に体験イベントを実施し、身近な保全活動へつなげて頂くよう案内しており、2018年度の生物多様性アクション大賞でも「つたえよう部門」に入賞しました。今年は初めて一般参加者募集を中止し、関係者による駆除活動を5月中旬から実施します。また、イベントの代わりに、国立公園へ続く森林と農地の間に位置する観光・環境・農業施設「えこりん村」を舞台に、「外来種問題」や「生物多様性」について伝えるムービーを作成・配信する予定です。参加者への説明に使用している手作りパペットや在来マルハナバチ、庭園内の実際の駆除活動の映像を通し、自宅の庭でも気を付けて生物を見るきっかけを作ります。今まで北海道へ登録申請している「バスターズ」の皆様など、全道・全国どこにいる方にでも知って頂けるようにし、さらに今後の10年につながる機会を提供します。 |
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一般参加 | 可 | 参加申込・定員 | 申込は必要ありません。配信映像を自由にご活用下さい。 | ||||||||||
参加費 | ― | 申込・連絡先 | ― | ||||||||||
イベント(配信映像リンク先)URL | https://youtu.be/WJEaq8UCc7M |
■開催報告
■開催報告
愛知目標
2010年に愛知で開催された国際会議で193の国々が合意した、生物多様性を守るために2020年までに達成すべき20の目標。
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目標1:
人々が生物多様性の価値と行動を認識する。 -
目標2:
生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合には国家勘定、報告制度に組込まれる。 -
目標3:
生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。 -
目標4:
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。 -
目標5:
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する。 -
目標6:
水産資源が持続的に漁獲される。 -
目標7:
農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。 -
目標8:
汚染が有害でない水準まで抑えられる。 -
目標9:
侵略的外来種が制御され、根絶される。 -
目標10:
サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。 -
目標11:
陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。 -
目標12:
絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。 -
目標13:
作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。 -
目標14:
自然の恵みが提供され、回復・保全される。 -
目標15:
劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。 -
目標16:
ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。 -
目標17:
締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、実施する。 -
目標18:
伝統的知識が尊重され、主流化される。 -
目標19:
生物多様性に関連する知識・科学的技術が改善される。 -
目標20:
戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。